- 「AI 仮想 通貨」
AIの技術は加速的に進歩していますが、仮想通貨市場にも大きな影響を及ぼしています。現在の状況、今後の将来性はどうなっているのでしょうか?AIに関連した業種の市場の動向と仮想通貨(暗号資産)の関係や今後の展望について取り上げていきます。
よし
- 金融系Webライター
- 株式投資歴12年
- 暗号資産投資歴4年
- 執筆に携わった記事は数百を超える
AIがもたらす仮想通貨市場への影響とは?
生成AIが登場してからというもの、AIに関する話題に事欠かない状況になっています。AIのおかげでわたしたちの生活がより便利になる、といったポジティブな意見が見られる一方で、人間の生活や仕事を脅かすといったネガティブな意見も見られるわけですが、間違いないのは今後さらにAIが進化し、それがわたしたちの生活によくも悪くも影響を及ぼすことです。そしてその流れを止めることは難しいでしょう。
そんなAIが、実は仮想通貨市場においても今後大きな影響を及ぼすことが予想されています。例えば、2024年6月にはアメリカで仮想通貨を取り扱っている企業のアナリストがAIと仮想通貨の相乗効果による影響についてのレポートを発表しており、そこではこの相乗効果によって仮想通貨市場が今後飛躍的に拡大すると予想されています。
となると、これから仮想通貨(暗号資産)を投資の手段として手を出そうと考えている方にとって、AIとの関係を知ることはまさに必須といっても過言ではないでしょう。
AIが仮想通貨市場に何をもたらすのか?
ではより具体的にAI、もしくはAIの進歩が仮想通貨市場にどんな影響をもたらすのでしょうか?まず現時点で見られるものとして、AIの技術を活用した仮想通貨の存在があります。これらは「仮想通貨AI銘柄」などとも呼ばれており、代表的なところではAGIXやFET、WLD、RNDRなどが挙げられます。これらはAIの技術と深く関わっていることから、AI関連企業の動向がそのまま仮想通貨の価格に大きく影響する傾向が見られるのです。
2024年6月にはそのことを示す非常にわかりやすい市場の動向が見られました。海外市場での話ですが、アメリカの半導体大手企業のエヌビディアがマイクロソフトを上回って時価総額が世界最大規模になりました。それに合わせて仮想通貨AI銘柄の価格が軒並み上昇、先述したAGIXがプラス21.1%、FETは22.3%もの大幅な上昇を記録しています。
半導体企業だけにとどまらず、AI関連企業は今後AIが社会に広く普及していくとともに業績や時価総額の上昇が予想されますから、それにともなうかたちで仮想通貨AI銘柄の値上げも期待できるわけです。まさに、上昇気流に乗っている「買い!」の市場動向にあると言っても過言ではないでしょう。
AIが仮想通貨の取引にもたらすもの
こうした仮想通貨市場そのものに対してだけでなく、仮想通貨の取引においてもAIの普及が大きな影響を及ぼすと期待されています。例えば、仮想通貨の大きな不安材料とされてきたセキュリティの問題です。AIの技術をセキュリティに仮想通貨の取引に導入することで、より安全性の高い取引環境が可能になると見込まれています。もともと仮想通貨では非常に安全性の高いブロックチェーン技術が採用されているわけですが、この技術とAIが組み合わさることで、さらに優れたセキュリティ環境の構築が可能になります。例えば、取引データをAIが自動的に処理することで正確かつ透明度の高い取引が可能なります。ハッキングをはじめとした不正行為が入り込む余地を少なくすることができるのです。
しかもAIは自動学習の機能が備わっていますから、仮想通貨の取引のデータ処理を通じて取引の正確さ、安全性、透明度の向上を高めるとともにデータの分析や取引の支援といった、顧客にとってメリットになる環境づくりにも役立ちます。すでにさまざまな市場において自動取引が導入されていますが、自動学習機能を備えたAIを積極的に活用することで、より正確な市場動向の分析や今後の動向の予想などが可能になるでしょう。
仮想通貨の取引にどれだけメリットをもたらすか?
現代のビジネスシーンはあまりにも複雑化しすぎて人間の手に余る、との意見もあります。市場全体を把握して分析するために知っておかなければならない知識、分析対象となるデータ、さらにカバーするべき業種の範囲が広すぎて、人間の能力を超えてしまっているのです。その結果、どんな経験豊富なプロのアナリストでも将来の市場の変化を見通すのが難しいとも言われています。
しかし、膨大なデータを迅速に処理・分析できるAIならそれも可能です。しかも人間のように個人的な感情や勘が入り込むことがなく、客観的な分析を行いますから、せっかくの分析が感情や主観で歪んでしまうといったこともありません。
すでにAIは取引戦略において非常に優れた機能を発揮するとの評価も得ており、基本的な分析や戦略の策定はAIにやらせたうえで最終的な判断を人間が下す、といったやり方も今後増えていくことが予想されています。
仮想通貨の場合、とくに価値の上下動が激しく見られる傾向があるため、利益を出すためだけでなくリスクを避ける意味でも、こうしたAIによる取引戦略の策定は非常に有効な手段となるでしょう。
仮想通貨 AI銘柄の今後について
これまで挙げてきた内容を見ても、仮想通貨市場におけるAIの積極的な活用と、AI技術の進歩がもたらす影響はますます強まっていくことが確実視されています。先述したように「買い」の状態にあると言えるわけですが、では仮想通貨と深い関わりがある仮想通貨AI銘柄は今後どのような展開が期待できるのでしょうか?
AI関連企業と仮想通貨の関係がさらに密接になる見通し
AIの驚くべき進化を世界中に知らしめた張本人とも言えるのがChatGPTですが、このAIを開発したOpenAIに対して、マイクロソフト社が巨額(約1.3兆円)もの投資を行うとのニュースがかつて流れました。それがきっかけでAI市場全体への注目が集まると同時に、【仮想通貨】AI銘柄の価格も上昇が見られました。このようにAI関連企業に投資のお金が流れるようになれば、AIの技術も今後さらに加速をつけて進歩していく可能性が高くなります。その結果として、仮想通貨市場も活況を呈するようになる。このようにAi関連企業の動向と仮想通貨の関係がさらに密接になっていくことが予想されるのです。
AI環境の整備に仮想通貨が関与する余地も
もうひとつ、このAI関連企業と仮想通貨の関係において無視できないのが、今後整備が急速に進んでいくであろうAIを巡る環境です。AIを有効に活用するためには膨大なデータを扱い、自動学習を繰り返しながらAIの精度を挙げていく必要があります。しかし、現時点では加速化するAIの機能と需要に対して、データを扱う環境が追いついていない状況にあります。先ほど半導体大手企業の活況ぶりを伝えましたが、AIチップの製造が追いついておらず、さらにデータセンターの整備・増築などもまだまだ十分ではないというのが実情です。
この点に関しては、AmazonやGoogle、Meta(Facebook)やマイクロソフトが今後こうしたデータを巡る環境の構築に、巨額の投資を行うことが予想されています。
そしてデータ環境の構築において、仮想通貨のビットコインの施設が今後重要な役割を担うことになるという意見が見られています。ビットコインマイニング事業者の施設がデータの保存や処理に適しているというのです。
実際、アメリカのCore Scientificというアメリカのマイニング企業が、AIのインフラ企業と巨額の契約を結んだニュースもありました。
つまり、AIの開発のためにAI関連企業に巨額のお金が集まるだけでなく、AI関連企業が仮想通貨関連の企業に巨額のお金を投資する環境になりつつあるのです。そうなれば仮想通貨の価格・価値そのものの上昇だけでなく、仮想通貨市場全体の拡大・活況も期待できます。
AIと仮想通貨のリンクがもたらす注意点
このように、投資家の視点から見ても今後の仮想通貨とAIのリンクは非常に期待がもてるわけですが、注意点もひとつあります。先程、ブロックチェーン技術とAIをリンクさせることで取引の安全性と透明性の向上が期待できると書きました。しかし一方で、AIをちらつかせた詐欺が増える懸念も持ち上がっています。
例えば先述したように、AIによる取引戦略の策定によって少ないリスクで大きな利益を挙げるチャンスが得られる可能性が出てきます。しかしこれはあくまで「可能性」の話であって、誰でもAIを有効利用すれば仮想通貨で儲けることができるわけではありません。そもそもどうやってAIを有効利用するかが難しいポイントにもなってくるでしょう。
しかし、「AIを使って仮想通貨の取引をすれば安全確実に利益が得られる!」といった、甘い誘い文句で投資を促す詐欺が今後増えていく可能性があります。実はもうこの手の詐欺事件が起こっており、2024年2月には国内で起こった事件がかなり話題になりました。
この事件では、「AIを使った仮想通貨の暗号事業」と謳った出資を呼びかけることで、多くの人からお金をだまし取る手口が起こっています。なんと1000人から約94億円ほどをだまし取ったというのですから、相当大規模な詐欺事件であったことがうかがえます。
甘い口説き文句で出資を促す詐欺の手口は今も昔もあり、その時代に合わせた手口が続々と登場するものです。現在ではAIと仮想通貨を組み合わせた手口が「トレンド」になりつつあるのかもしれません。
仮想通貨をはじめようと思っている方は、くれぐれもAIの万能性を騙る甘い言葉に騙されないようにしたいものです。
国内で仮想通貨AI銘柄の取引はできる?
では、今後さらなる価値の上昇が見込める【仮想通貨】AI銘柄の取引をどうやってはじめたらいいのでしょうか?先程挙げたFET、AGIX、WLDなどの銘柄は、残念ながら国内の取引所では取り扱われていません。ですから、海外の取引所を通して取引を行う必要があります。
海外の取引所を利用する方法は?
海外の取引所を利用すると言われると、ちょっと不安になる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、実際にはそれほど難しくありません。まず、国内の取引所で仮想通貨を購入したうえで海外に送金します。その際には「コインチェック」というアプリがおすすめです。これは国内の利用者(ダウンロード数)がナンバー1の実績を誇るアプリなので、安心して利用できます。
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送金はメタマスクで行います。これで通貨を確保できたら海外取引所の口座を開設することになります。必要なのはメールアドレスと本人確認書類(顔写真も)だけ。基本的な手順は国内の取引所の開設と同じです。
今がチャンス?
繰り返しになりますが、仮想通貨AI銘柄に手を出せば必ず儲かるというわけではありません。ただ、現在ならびに今後のAI業界の動向を見る限り非常に将来性を見込める状況にあるのは間違いないでしょう。海外のAIの動向はなかなか国内に伝わってこない面もあるので、情報収集を怠らないようにしつつ、チャンスをうかがってみてはいかがでしょうか。そして、トレーダー自身がAIをどのように有効に利用するのか、いろいろと試行錯誤していくことも必要になりそうです。
仮想通貨AI銘柄に関するQ&A
仮想通貨AIに関するよくある質問と回答は、以下の通りです。
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