半減期が迫る?今後のビットコインの動向についてポイントを解説

4年に一度の半減期が迫る?今後のビットコインの動向について解説

ビットコインの世界では半減期なるものが発生します。そして、その時期が2024年春に迫っているとも言われています。この半減期とは何か、これが暗号資産の市場にどのような影響を及ぼすのか、投資家が知っておきたいポイントについてご紹介します。

この記事を読むとわかること
  • ビットコインの半減期について
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目次

ビットコインの半減期が迫る!

2024年に入ってからも価格の上昇傾向が続くビットコインは、暗号資産の中でもその上昇率が際立っていて、市場全体が活発な状況をうかがわせます。その一方で、「ビットコインの半減期がそろそろ来るのではないか?」との噂も飛び交っており、今後の暗号資産(仮想通貨)市場に影響を及ぼす可能性が指摘されています。

そもそも半減期とは?

半減期とは、簡単に言えば「マイニングによって得られるビットコインの報酬が半分に減ってしまう状況」です。ビットコインでは、創始者とされるナカモト・サトシと名乗る人物によって、発行数の上限が2100万枚に設定されています。この上限が迫ってくると、ビットコインの新規の流通速度が半分になり、報酬や新たなビットコインの創出が減少してしまうのです。

この半減期がいつ起こるかについては不明なものの、これまで約4年周期で起こっており、「2024年の春に再び起こるのでは?」との推測が飛んでいます。すでに「2024年4月の終わりごろに起こるのではないか」とかなり踏み込んだ予想も見られます。

半減期が来るとどうなる?

実際に半減期が発生すると、新たなビットコインの創出・供給が減少するわけですから、当然需要が増します。供給に対して需要が多ければ、その分価格が上昇するというのが市場の大原則ですから、半減期の発生によって、ビットコインの価格が急騰する可能性があるのです。

現在でもなお買い手市場にあるビットコインの価値がさらに高まるとなれば、まさに「買い!」なわけですが、一方でそうはならないとの意見もあります。現在のビットコインの価格には半減期の発生による供給減の影響があらかじめ織り込まれているため、価格の変動にそれほど大きな影響を及ぼさないのではないか、というのです。

どちらが正しいのか、実際に半減期が発生しないとわからないというのが現状でしょう。もしかしたら、現在の価格の上昇傾向は半減期を見据えたものなのかもしれません。ビットコインをはじめとする暗号資産(仮想通貨)を行っている人は、2024年4月から5月にかけての市場の動向をより細かくチェックしていく必要がありそうです。

なお、前回2020年5月に発生したときには、1週間で12%上昇した記録が残っています。これだけ見れば今度も上昇が見込めるわけですが、前回の上昇に関しては他の要因も深く関わっているとの指摘もあり、必ずしも半減期の影響で上昇したとは限らない可能性があります。この点は見極めがかなり難しく、しばらくの間は少なからず投機的な面が伴うことは避けて通れないのかもしれません。

半減期後のビットコインの価格動向

過去の半減期後の価格変動をチェック

ビットコインの半減期後の価格動向について探る際、過去の半減期後の価格変動を見てみましょう。ビットコインの半減期は、ビットコインの供給量が半分に減少するイベントであり、これまでに3回発生しています。これらのイベントはそれぞれ2009年、2012年、2016年に起こりました。

それぞれの半減期後の価格動向を見ると、一貫したパターンが見て取れます。すなわち、半減期直後には価格が一時的に下落するものの、その後数か月から1年程度で価格が大きく上昇するというものです。このパターンは、ビットコインの供給量が減少することで需給バランスが変化し、価格が上昇するという経済の基本原則に基づいています。

しかし、過去の動きが将来の動きを保証するものではないことを念頭に置くことが重要です。ビットコインの価格は様々な要因に影響を受けます。それらは、政府の規制、マクロ経済の状況、技術的な進歩、投資家の心理など、非常に多岐にわたります。

また、ビットコインの価格動向を分析する際には、その時々の市場環境や全体的な経済状況も考慮する必要があります。そのため、半減期後の価格動向について完全な予測を立てることは困難であり、投資においてリスク管理が必要となります。

【2024/4】ついに半減期が到来!

そして2024/4/19に、ついにビットコインの半減期が到来しました。この半減期が到来するのは今回で4回目、予想よりもやや早めの到来となりました。

実際に到来したことで暗号資産市場にどのような影響が生じたのでしょうか?当初の予定では、大幅に価格の上昇が期待できるとされていました。しばらくの間ビットコインが右肩上がりと言えるほどの上昇傾向を見せていただけに、半減期の到来によってますますその傾向に拍車かがるというわけです。

しかし一方で、これも上記のようにそれほど大きな動きは起こらないのではないか、との意見も見られました。結果としてはこちらの意見が正しかったと言えそうです。半減期が到来した直後では、ビットコインの価格は0.47%程度の下落を見せました。非常に小さな値動きになっていたことからも、半減期がそれほど市場に大きな影響を及ぼさないのではないか、との意見がこの段階が見られはじめたほどです。

その後も市場の動きは穏やか、と言ってもいいほど大きな動きを見せておらず、すでに「ビットコインの影響はすでに通過した」との意見も聞かれています。このように予想されていたような大きな動きが見られていない状況には、2つの理由が考えられています。

1つ目は、すでに市場の上昇気流が続いていた段階で多くの資金が投入されていたためにこれ以上上昇する余地は乏しかったというもの。2つ目は国際情勢、とりわけ中東情勢の変化が半減期以上の影響を暗号資産市場にもたらしているというものです。実際に半減期が来る前に中東情勢の不安定化の影響で暗号資産市場は下落を見せていました。

こうした事情から、今後どうなるかについても先行きが見通しにくい状況になっています。現在の不安定な世界情勢が短期間で収束するのは難しいでしょう。一方では、半減期で大きな動きが見られずに「肩透かし」を食らった形となった投資家たちが今後大きな動きに出ることも予想されています。

半減期に見られた市場の停滞はあくまで一時的な状況であり、投資家たちは次の波に備えて資金を用意している、今後は上昇気流に転じるだろう、という意見が有力視される傾向も見られます。しかも、これまで価格の下落の要因となっていた中東情勢の不安定化が、今後はかえって暗号資産をリスクヘッジ(とくにインフレ対策)の手段としての活用を促す方向に進むのではないか、との声も上がっています。そうなれば資金が暗号資産市場に流入し、上昇気流に転じることになるでしょう。

国際情勢が不安定なゆえに、暗号資産が上下動する要因も不安定になりつつあります。何が理由で価格が上昇・下落するかわからない状況のなか、慎重に状況を見計らいながらタイミングを見極める必要が出てきているようです。

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Nowaku(ノワク)
監修者
某ネット証券にて株式投資を始めて以来、日本株を中心に資産を運用中。2020年からは仮想通貨にも投資対象を拡大し、現在は『Cyport|サイポート』の運営代表者としてWebメディア事業に携わっています。主な投資対象は、日本株、仮想通貨、海外ETF、FX。
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