暗号資産と他の要素との連動性とは?|株式・為替との関係をチェック

暗号資産と他の要素との連動性とは?|株式・為替との関係をチェック

暗号資産は一つの投資対象として、他のマーケットとの連動性もしくは相関性を持っています。株式や為替、リスクとの連動があるのかをチェックしていきましょう。その上で、それぞれの市場とどのような関係を持つのかを考えることができます。

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暗号資産と株式市場との連動性

銘柄によっても異なりますが、多くの暗号資産は他の投資対象との連動性を持っています。その一つが、株式市場との連動です。株式市場が上昇局面にある場合には、ビットコインを主軸とする暗号資産も上がることが分かってきました。

とはいっても、すべての株式との連動性が見られるわけではなく、特にハイテク株もしくはIT株との連動性が強く見られます。その理由としては、ハイテク株の対象となるIT関連企業やベンチャー企業が大規模に暗号資産への投資をしていることが多いという点が挙げられます。また、IT関連企業はブロックチェーンやNFTなどの技術を積極的に採用しています。それに伴って暗号資産のニーズが増えることから、価値上昇につながると見込まれるためでもあります。

為替と暗号資産の連動性

為替と暗号資産との連動性も明確に見られます。その理由は、ステーブルコインが増えていることにあります。そもそもステーブルコインは為替との連動性を持たせた暗号資産ですので、為替が上がることでステーブルコインが上昇し、それがけん引役となって、他の銘柄に波及する形となるのです。

また、為替は発行国の金利とも大きく関連します。金利が下がることで融資を受けやすくなり、それを使って暗号資産の買い入れを進めることが可能になります。そのため、金利の変動によって為替と暗号資産の両方が同時に動くこともあるのです。

為替のリスクが高まった場合には、暗号資産に資金が動くことも考えられます。法定通貨に何らかのリスクが高まった場合に、暗号資産に逃げる投資家が出てくるからです。この場合は、より安定性の高い、ビットコインなどの上位を占めるアルトコインに資金が流れる傾向にあります。

リスクと暗号資産の連動性

戦争やパンデミックなどの世界的に影響を与えるリスクが生じる場合、価値が下がる市場と、逆に上がる投資対象とがあります。たとえばパンデミックの際、株式市場は冷え込みを見せましたが、金は大きく上昇しました。この点において暗号資産は金に近く、リスクがあると上がる可能性が示されました。実際にビットコインやアルトコインは、パンデミック当初は下落したものの、その後すぐに回復していく様子が見られました。もちろんリスクの中身によって違いはあると思われますが、ある程度リスクに強い資産として見られている傾向があると言えるでしょう。

とはいえ、これは暗号資産の銘柄にもよります。全体的な傾向としては、メジャーコインはリスクがあっても回復したり安定した状態を保ったりしやすいです。しかし、マイナーコインについては大きなリスクが生じると下落幅が大きくなったり、回復が遅くなったりする傾向が見られます。これは、投資家が資金をまず安定性の低いところから引き揚げてしまうことと関係しています。マイナーな銘柄は投資家の引きも早いため、どうしても一気に下落するわけです。そして、リスクが収まってからの資金の戻りも遅くなります。こうしたことから、リスク上昇時の暗号資産はメジャーかマイナーかで投資判断を変えていく必要があるでしょう。

新たな市場との連動性

IT関連の投資銘柄というのは、それ自体の価値だけでなく、関連するサービスや市場との連動性が強い傾向にあります。暗号資産にもこの連動性が見られますので、投資対象となっている銘柄がどのようなところで利用されていたり、紐づけられていたりするのかを確認することが重要です。

その分かりやすい例はイーサリアムです。イーサリアムは、スマートコントラクト機能などさまざまなレベルの高い機能を持っているため、投資対象でも関連付けられています。たとえば、NFTビジネスにおいてイーサリアムは欠かせないものとなっています。NFTはブロックチェーン技術を用いて、アート作品などを固有識別して取引できるようにするものです。この技術自体にイーサリアムを基盤とするシステムが使われていることがありますし、親和性が高いということでNFTアイテム取引の決済手段としてETHが用いられることが多いです。

NFTは今後さらに活用が進んでいき、市場が急速に拡大することが見込まれています。そうなると、この市場で存在感を発揮するイーサリアムの価値も必然的に上昇すると考えられ、実際にNFTの台頭と共に価値上昇が見られます。このように、ある暗号資産が使われている技術やマーケットが成長すれば、それに伴ってその暗号資産の価値も上がっていくことになります。

政治的な動きとの連動性

暗号資産はある国では政治的な動きに関連するようになっています。たとえば、中南米の国では暗号資産を一つの法定通貨と同等のものとして扱うことにしています。そうなると信頼性が上がりますし、取引量も増加します。こうした政治的な動きは、たとえ小国であっても大きな関心を集めるものとなりますので、マーケットを動かす材料となるのです。

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Nowaku(ノワク)
監修者
某ネット証券にて株式投資を始めて以来、日本株を中心に資産を運用中。2020年からは仮想通貨にも投資対象を拡大し、現在は『Cyport|サイポート』の運営代表者としてWebメディア事業に携わっています。主な投資対象は、日本株、仮想通貨、海外ETF、FX。
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